組合員活動報告

9/19 自然派シネマ@からふる ちいさな上映会「TERRA ぼくらと地球のくらし方」

2023.11.29

   

[報告] ■自然派シネマ

2021年、世界中がパンデミックで混乱の中、パーマカルチャーに魅了された夫婦が一歳の息子を連れて日本各地とアメリカ西海岸へ撮影の旅に出た。共生革命家のソーヤー海と一緒に、より良い世界をつくるために活動するパーマカルチャーの実践者達に会いに行く。

パーマカルチャーとは、パーマネント(永続性)、農業(アグリカルチャー)、文化(カルチャー)を組み合わせた言葉で、永続可能な循環型の農業をもとに、人と自然がともに豊かになるような関係性を築いていくためのデザイン手法を意味する。デザインの対象は農業だけにはとどまらず、植物や動物、建物、コミュニティなど、生活すべてとされている。

パーマカルチャーとは「持続可能な暮らし方」そのものなのだ。

パーマカルチャーの実例として、地方はもちろん、都会でできる取り組みも多く紹介されているのが本作の魅力だ。都会での生活は、全てが分断されている。循環から断ち切られ、エネルギーを消費する。そして、不自然な歪みの負債を、地方が請け負うこととなる。

都会の中で里山を目指し、東京のビルの屋上に菜園をつくる。簡単で楽しくできるコンポストを普及し、近くの菜園に堆肥が届く仕組みを作る。近隣への騒音を配慮し、鶏でなくウズラを育てる夫婦。自分たちで何ができるかを模索し実践する人々の姿が魅力的だ。

参加者同士の感想シェア会は、都会で暮らす中での葛藤を持ちつつも、マンションや自宅の庭で稲を育てたり、豆を育てる実践と、太陽光で調理とかできないかな?など、これから何ができるだろうかと、楽しく語り合えた。

<参加者の声>

・都市でパーマカルチャーをいかにしていくか、・・・

・ピンクのぼうしのおじさんがおしっこをボトルにためてトイレに流さずに循環させているのが印象に残りました。都会がかわらなければ、そうですね・・・

・フォレストガーデンを作りたいと思った。ソーラークッカーもちょっと気になりました。都会がかわらないと都市と権力を持っている人が変わらないといけないというのはほんとにそうだと!

・パーマカルチャーの捉え方や実践している人たちの様々な生活を見れて、パーマカルチャーとは?が少しわかった気がしました。自然にあこがれるから、散歩で公園に行く。でも、生活の中には自然を感じることが少ない。自分の生活の中で自然とはなれていることを強く感じた。