組合員活動報告

7/23 今こそ考えよう「もしも大きな地震が起きた時、原発はどうなるの?」

2023.10.24

[報告] ビジョンつなぐ

2011年3月11日東日本大震災から12年、当時の緊迫した状況と福島第一原発が事故を起こした時の実体験をコープ自然派京都組合員で福島から避難されている宇野朗子(さえこ)さんにお話いただきました。当時4歳の娘さんをかばいながらも「浜通りの原発はこんな大きな地震にはもたないんじゃないか」と不安がよぎります。

地震発生時に居合わせた友人宅では、電源が通っており、パソコンで政府の情報をくまなく探し出し「メルトダウンの危険性」「電源が喪失したら何時間で危険な状態になるのか」宇野さんがこれまでされてきた脱原発の活動での知識がもととなり、その友人と早期避難を決断・実行されました。周りの友人にも危険性をメールで一斉送信されました。そしてまさに避難中に水素爆発を起こしたと知り「間に合わなかった。なんて人間は愚かなんだろう」と涙を流されたそうです。その涙の背景には何とか老朽原発の稼働を停めたいと活動されてきた宇野さんの溢れ出た思いがあったのだそうです。

関西に暮らす私たちも100㎞圏内にある原発までの正確な距離を知り、逃げる時の風向きや、もし避難が間に合わなかった場合の家庭での対応、そして何より大事なのは家族でシュミレーションして、避難方法や方角をあらかじめ話し合っておく事と教わりました。

決して他人事ではなく南海トラフ地震が起こった時、原発の危険性について日頃から考え備える事の大切さを学びました。(ガイガーカウンターや安定ヨウ素剤の常備など)

宇野さん自身、辛いお気持ちを抑えて詳しく話して下さった事に感謝しました。

そして日本がいままさに原発の再稼働、新たな原発の推進に向けて動き出していることを知り、声をあげていく必要性があると思いました。参加者の皆さんに関西に近い原発の場所を確認してもらう為、シールを貼って確かめるワークもしました。

<参加者の声>一部抜粋

  • 宇野さんの原発事故直後の詳細を聞いたのはおそらく初めてだったのでより胸を打たれるとともに、
    今後の事故に備えての行動も改めて考えたいと思います。
  • 事故後の状況などリアルに教えていただき、もし住んでいる所で同じような事が起きた時のシュミレーションをすることも本当に題字で常々考え、友人ともシェアしていくことの大切さも感じました。
  • 実際に体験された宇野さんからお話を伺い、とてもリアルに感じました。12年が経っていますが宇野さんが「今も事故中」と言った一言が印象に残りました。
  • 実際に使える情報が手に入れられた。もっと多くの人に知ってもらいたい、知ることで行動が変わると思った。