組合員活動報告

【理事研修報告】 熊本県山都町・水俣(2022年12月3~4日)

2023.5.1

熊本県の生産者や環境汚染による公害病の原点である水俣病にまつわる場所に組合員理事・役職員で研修に行ってきました!

~水俣病という事件を二度と繰り返さないために~ 水俣ツアー その①

からたち

 

水俣の茂道という小さな漁村で農薬を使わない柑橘類の栽培・販売をしている「からたち」

タイトな時間でしたが水俣病のお話をお聴きすることができました。

すべての柑橘の接ぎ木の土台になるからたち。誰かとだれかをつなげたり、水俣とどこかをつなげたいというおもいで「からたち」という名前にしたそうです。

水俣病被害者の「生きんがためにも農薬は絶対にやめるべきじゃ、被害者が加害者にならない」「ひとに毒を盛られたものは、決して人には毒を盛らない」という切実なおもいを感じました。

海を奪われた漁師たちが陸に上がって甘夏みかんを作り出した。

水俣病患者の苦しみを苦しみでおわらせたくないという言葉はいまだに終わらない水俣病事件の被害者の声であると思う。

水俣のみかんを通じて水俣と出会ってもらいたい。けれども、現実には水俣に関心を寄せる人は、まだそう多くはありません。みかん販売以外に、もっと水俣を知ってもらうきっかけはないかと考え、水俣の海に目をむけるきっかけなればとSUP(水上スポーツの一種)を始めたとのことです。

これからも水俣に思いをはせ、水俣の生産者さんの作る柑橘類を購入したいと思います。  (報告:酒井)

からたちの大澤さん

スケッチブックを手にお話ししていただきました。