組合員活動報告

【理事研修報告】 熊本県山都町・水俣(2022年12月3~4日)

2023.5.9

熊本県の生産者や環境汚染による公害病の原点である水俣病にまつわる場所に組合員理事・役職員で研修に行ってきました!

~水俣病という事件を二度と繰り返さないために~ 水俣ツアー その①

水俣病歴史考証館・相思社 

 

水俣病歴史考証館で相思社の小泉さんに案内しながら解説していただきました。

考証館内に展示されている水俣病の爆心地=百間排水口で採取されたヘドロに衝撃を受けました。本来検出されてはいけない水銀が約220ppmという高濃度で残留する汚泥は今ビン越しに見てもおどろおどろしい様相でした。それが最大4メートルもの高さにまで海底に蓄積されていたのです。そして水俣病の原因が魚によるものであるという発表後にも関わらず、沿岸漁業の魚を食事用に仕分けする女性と子どもたちの写真。自分たちも水俣病になる可能性があると分かっていても食べざるをえなかった当時の状況に胸が痛くなりました。都会の利便性・経済発展のために地方に犠牲を強いてきた歴史・現状には、原発問題や基地問題とも同じ構図が見えました。都会に住む人が地方に無頓着すぎる。今も終わらない公害問題・原発問題・基地問題を子どもたちに負の遺産として残さないよう、学び活かせるよう行動できることを考えていく必要を強く感じました。

﨑(報告:藪﨑)

相思社の小泉さん 考証館内を案内していただきました