組合員活動報告

【報告】12/17 自然派シネマ ちいさな上映会@からふる「ラディカル・ラブ ~サティシュ・クマール 巡礼の旅~」(2024年/ブラジル/ 81分)

2025.4.7

        

サティシュ・クマールは9歳の時にジャイナ教の修行僧となり、18歳の時に還俗。ガンジーの非暴力と自立の思想に共鳴し、現代の代表的な思想家、平和活動家、教育者、エコロジストとして70年近くにわたって世界中に影響を与え続けている。
冷戦の最中には、核兵器廃絶を訴え平和のためにインドからアメリカのワシントンまで2年半をかけ1.3万kmの平和巡礼を行ったことで知られる。その際、師と仰ぐマハトマ・ガンジーの弟子のビノーバ・バーベから「お金を持たない」という“非暴力の武器”を授かる。「お金を持っていれば食事にも宿にも困らず一人で事足りるが、お金がなければ他人と自分を信頼し、必要とせざるを得ない」この言葉を、彼は実際に実行し、巡礼の旅をやりとげた。

インドから2週間のイギリス旅行のつもりが、恋に落ち、1973年からイギリスに定住。現代の聖人と讃えられる、サティシュの生い立ちや、母親との長年の断絶と和解など丁寧に描かれている。
1991年に、真に持続可能で豊かな社会を創り出していくための国際的な教育機関「シューマッハ・カレッジ」を設立。サティシュ自身も料理を作り、世界各国から集う人々と食事を共にし語り合う。

「世界を変えたいなら、まず自分から」「目指す価値と理想があるから、まず私がそれに近づく努力をする」「私たちは“理想主義者”と呼ばれてもかまいません。逆にこう聞き返しましょう。現実主義者たちはこの世界で何を成し遂げたのか、と。今こそ、私たち理想主義者にチャンスを与えるべきです。私たちは現代の心優しい英雄です。地球のために、そこに住む人々のために、私たちがすることは、みな愛の行為なのです」

力強い言葉とあたたかいまなざしで、今も愛と平和のメッセージを伝え続けている。

参加者の声

  • この映画に出てくる言葉がとても心にきました、もう一度みたいと思いました。巡礼、母、種…数々の言葉が頭をよぎりますが忘れてしまいそうです。私も年老いた時期にきましたが、こういった良い映画をみて学んでいきたいと思います。
  • とても、心が洗われた気がしました、私も種になりたいと感じました。
  • 静かに主張する映画だった、生きるのものこるのも覚悟がいるなあ、、、と感じた。
  • サティシュクマールさんが来日していることを友人から聞き、映画をみたいと思っていたところ企画してくださっていたのでとても嬉しかったです。なぜ、人は戦争をするのか、争うのか色々思うことがありましたが本当に愛の人サティシュクマールさんに触れることで、まずは自分の中からそして身近なところからと思えました。
  • 今回のビデオを借りて、他の人にもシェアしたい。いつも、素晴らしい機会をありがとうございます。
  • 案内に書かれていた「お金をもっていれば~必要とせざるを得ない」のことば、力強いことば、色々、どのような言葉にであえるかと思い、きました知らない方でしたのでもっと知りたくなりました。
  • 今自営業をしていますが、サティシュさんが「自営業をしなさい、自分のやりたい事ができる、困った時は共同体の中で助け合いなさい」とおっしゃっていたのを聞いてしんどい時もありますが自分のやりたい事を色々試してみたいと思います。できるかどうかわかりませんが誰かに幸せの種をわたしたり自分自身「木」になれるように…そう思います。
  • 清らかな水のように何の抵抗もなく観れる映画でした。サティシュさんの言葉がスッと心の中に入っていたのか…もう一度ゆっくりとみたいです。