組合員活動報告
【2025年度理事研修報告vol.1】理事研修1日目 株式会社角谷文次郎商店
2025年度の理事研修として、2025年12月5〜6日に愛知・岐阜・滋賀の生産者を訪問しました。
各報告を掲載していきます。
愛知県は温暖な気候と豊富で良質な水により、みりんや日本酒・醤油・酢などの醸造元が多く、多彩なうまみが集結する醸造王国「うまみ県」と言われています。明治43年の創業以来、本格みりんを作り続ける「角谷文次郎商店」も愛知県の碧南市にあります。日本古来の伝統的な醸造方法で仕込む、古式醸造みりんの製造工程を見学させていただきました。
みりんは500年の歴史を持ち、元々は甘口の高級酒でしたが、その後調味料としての利用が始まります。アルコール分が約14%の「本みりん」は、酒類に分類されるため酒税がかかり、消費税は10%です。アルコール分をほとんど含まず、水アメにうまみ調味料などを混合して製造された「みりん風調味料」は、飲食料品のため消費税8%と違いがあります。
本みりんでも、角谷文次郎商店の三州三河みりんと一般的な本みりんでは、原材料から製造方法まで大きな違いがあります。一般的な本みりんの原材料は【もち米・米こうじ・醸造用アルコール・糖類(水アメ)】を使用し、加温処理などによって安く早く大量に作ることができます。三州三河みりんは【もち米・米こうじ・米焼酎】のみが原材料で、微生物のはたらきでじっくり時間をかけて醸造された(発酵に約3ヶ月、熟成に1年以上)お米丸ごとの美味しさそのものです。環境に配慮した栽培方法で作られた国産米を、契約農家から玄米で仕入れ、精米から麹や焼酎も全て自社で醸造しています。『米一升・みりん一升』という伝統的な製法で、お米の自然な甘味や旨味を引き出しています。

タンク1本=一升瓶(1.8L)×2000本分

日本のお米は消費量が半減していますが、もち米はさらに生産量が少なく、うるち米の1/20の量しか作られていません。農家の高齢化や離農、気候変動による高温障害などにより原料米の確保が難しいだけでなく、米価格の急激な高騰により価格改定を余儀なくされており、生産者の苦悩がうかがえました。
また、本みりんは【高価で手が届きにくい・かくし味(縁の下の力持ち)なので使用しなくても調理できる・めんつゆや万能つゆなどの合わせ調味料の利用が増えた】などの理由から、みりんの使い方を知らない・使わない人が増えているそうです。三州三河みりんの試飲とみりん粕(こぼれ梅)の試食をさせていただき、その美味しさに驚きました!本格みりんは和食だけではなく、もち米のリキュールとして洋食やスイーツ・ドリンクにも活用可能です。みりんの調理効果は【①照り・ツヤを出す②コク・旨味を引き出す③臭みを消す④煮崩れを防ぐ⑤上品でまろやかな甘み】と多岐にわたり、いつもの料理が格上げされます。みりんを一言でいうと美味しさのラッピング【美味しさを保つ・冷めてもお箸がよく通る】お弁当にもぜひ活用してみてください♪(椿)





