組合員活動報告

【2024年度理事研修報告vol.4】理事研修2日目(2)  「奥武島のもずく生産者」

2024年度の理事研修として“平和”をテーマに2025年1月12〜14日に沖縄を訪れました。
各報告を掲載して行きます。

天然のもずくを付着させたロープ(写真のもずくは
付着が少ない為、 ジェッターで苅り太陽でカラカ
ラに 乾燥させてから軍手で取り払い、採苗のや
り直しをするそう)

沖縄本島南部から約100mの橋を渡ると、車で行ける離島・奥武島(おうじま)があります。「島酒家」で販売しているもずくは、エメラルドに輝く奥武島の海で養殖されています。その養殖の様子を見学させていただきました。

まず採苗ですが、海上の畑にロープを張り天然のもずく(母草)を付着させます。天然採苗したもずくは海水を汲み上げた陸の水槽に移し、大切に管理しながら生育を見守ります。無事に生育し種付けが終わると、海の苗床に移し天然の環境で栽培されます。採苗・種付けは11月〜3月の5か月間繰り返され、3月〜6月に収穫されるそうです。

専用の水槽
種付けが終わると、奥武島漁港の沖合数キロにある海上畑(天然環境)で栽培される

奥武島のもずくが太くて美味しいのは、天然の漁場の環境(潮の速さや流れ)がもずくに最適で、沖縄の強い日差しで光合成して育っていきます。繊細なもずくは劣化が早いですが、水揚げする奥武島漁港から1分の場所に自社加工場があります。採れたての鮮度を保ち品質を落とすことなく、加工までを行うことができるそうです。

 天然採苗はロープに付着しないこともあります。また、培養液や成長剤(化学肥料)などの薬剤を使用していない為、成長剤を使用した場合に比べると、2割ほど収穫量が減るそうです。

もずく生産者が運営する
もずくそばの店「くんなとぅ」
目の前の海で採れたもずくづくしの料理もずくそば、酢もずく、もずくご飯もずくゼリー、もずくの天ぷらが絶品!そばは国産小麦を使用した自家製麺。

養殖といえども天然環境の中でより自然に、労力を惜しまずに丁寧に育てられたもずくは、日本初のオーガニック栽培の有機もずくです!(2022年12月に有機JAS認証を取得)こだわりぬいた「島酒家」の「奥武島産有機太もずく」は海の環境にも優しく、太くて食感が良いとても美味しいもずくでした。皆さんも是非お試しください!! (椿)