組合員活動報告
7/4 久保元校長と考えよう「自由に声をあげられる社会をつくるには?」
2024.10.22
2021年5月、市立木川南小校長(当時)久保さんが、通信環境が不十分なまま導入されたオンライン授業について「学校現場は混乱を極めた」などとする提言書を当時の松井市長らに提出した所、市教委から文書訓告を受けました。
「提言書はこれまで行動を起こさなかった自分への怒り」
後から読み返しても勇ましい文章を書いたと思うと久保さんは言います。もし、今声をあげなければ自分の教師生活をしていた37年をなかったことにしてしまうのでは?との思いから声をあげられました。
そしていまの教育現場について、不登校児童は年々増え、約30万人に上ろうとしてます。それは学校に行けない子の問題ではなく、今の学校のシステムに問題があるのではないだろうか?と問題提起されます。
この10年の大阪の教育を見てみるとたくさんの条例ができ、教職員組合は徹底的な管理により組織力も下がり分断させられたそうです。
子ども一人一人の成長に直接関わることこそが教師の仕事であり責任であるのに「教育振興基本計画」に掲げられた数値目標を達成することが教師の仕事、学校の責任になり学校が教育行政の末端機関に成り下がってしまった。
学校は裁量権が奪われていった結果、自ら思考できない組織になり、それは政治的権力により教育が不当に支配されてしまうことにつながっていく。
そういうものと争うには思考停止しないこと(批判的に考える・当たり前を疑う・おかしいことはおかしいと声に出す)〇〇ねばならない・〇〇するべきなどの思い込みに気づき、自由になること。
久保さんは昨年2月、大阪弁護士会に文書訓告取消しを求めて人権侵害救済申立を行いました。おかしいことに声を上げるその姿こそ、生きた教育なのだと思いました。
<参加者の声> ※一部抜粋
- 改めて久保さんの考えてれおられる事、私が教育に対して思う事が見事に同じだという事を感じられてよかったです。子どもの笑顔があふれる公教育の場。それが実現していくことをひたすら願います。
- 学校教育に対し疑問を持っていました。今回、色々勉強になりました。しなければならないや、~であるべきなど。
- 先生たちも想いをもって先生になられていて、でも先生達の取りまく環境が子ども達のことだけを考えられるものではなくなっていることが問題で…ただ、そういう現状を親は知らない事が多くて、一部分だけを見て批判したり敵対する構造になりやすいと思うので、互いを知る機会が作れたらいいなと思いました。子ども達のために動くということ、少しずつでも諦めずにやっていきたいです!
- 久保先生みたいな先生に出会えたらいいなぁと思いました。~でなければならない。~するべきとルールばかりで息苦しい学校で声を上げることを、声を上げていいという事を子ども達に伝えたいなぁと思いました。
- コロナ渦の当時に提言書がTV等で取り上げられ、何となく知っていたのですが、今回初めて全文を読ませていただいて今の教育の問題の本質をずばっと書かれてすばらしい文書だと思いました。教育が変わってほしいと願うだけでなく、自分も動いていきたいと思います。
- うなずき過ぎて首が痛くなるくらい全て納得しました。いつも私が考えている話ばかりでしたが、さらに得ることもたくさんありました。ありがとうございました。
- 一人一人が考える、行動することが子どものためになる。引っかかりを持った人間がスルーせず、声を上げること、話し合うこと、大切にしたいです。後に続く人のために今できることをする。今日は久保先生のお話を聴けて嬉しかったです。グループで話せたのも良かったです。企画ありがとうございました。
- 数字化されない部が大切な学びを私たちはどう大切にしていくか。久保先生の行動で子どもが大人の手本を体をはって示し、「あかんことはあかん」と言える社会にする。声を上げていく大切さをあらためて感じました。
- 来てよかったです。久保先生のお話、ずっと聞いてみたいと思っていたのです。本当に何のための学校か、何のための教育か、私たち親、大人が「学ぶ」「見せる」ことが本当に大切だなと感じました。おもろい先生!みんなでガッツガッツ!先生のもとで私も子も学びたかったー!
- 久保先生のお人柄がとても素敵でした。心に響くお話でした。全てにおいて「思考停止しない」ことと声を上げ続けることが大事だと再確認できました。ありがとうございました。
- 校長先生のお話は全て子どもにとって希望であふれていました。聞くことができてよかったです。
- 小2、小6の子供がいます。コロナから家もずーっと学校においておかしい事が続いていて子ども達の貴重な体験等がどんどん減らされていっていると感じています。久保先生のような先生がいてくれた事、ありがとうございました。おかしい事にはおかしいと言っていく!これを私もやっていきたいと思います。
- 最近、夢見る校長先生を見て校長先生の権限は一国の大統領のようになっていると知ったことで成長する子供中心の大切なことをもっと見直してほしいと思いました。一人一人違うし、かかわりながら変わっていく力から自由に大人も子供がいきいきと人生を送りたいですね。
- 久保先生、今日は貴重でユーモアのあるお話をありがとうございました。先生のお話をぜひ聞きたいと思っていましたので、本当にうれしかったです。提言書を新聞で知った時には本当にうれしかったです。声を上げてくださる方がいるんだと。小1の男子の母親として学校をしっかりコミュニケーションとっていきたいと思います。
- 久保先生のお話をうかがえる企画を有難うございました。先生の提言、何度読んでも心に響きますし、とても勇気づけられます。私の住む交野は市長が万博へ行かせない決断(なかば独断)をして、市議の皆さんとも近く対話できる地域なので、子どもたちのために出来ることを大人皆で協力していきたいと思います。
- 講演は教育現場の現状を知ることが出来ました。最後のガッツ。面白かったです!!頑張るぞ!!ガッツ
- 大阪の公教育を諦めない為に何ができるかを考えて私も日々活動しています。
- SchoolVoiceProject友人先生も参加しています。応援しています。教科書展示も見に行きます。