活動レポート⑫

おおさかの学校給食を考える会「未来へつながる給食 ~活動レポ~ 」

私たちおおさかの学校給食を考える会では、オーガニック給食の実現に向け、大阪府では実際にどのような食材がどのように納入されているのか?を知るため、6月26日に大阪府学校給食会を訪問しました。                                                                                                                                                                                                                                                

唐突な面談依頼にもかかわらず快く応じていただきました。当日は学校給食会から物資企画課の担当の方々4名が対応していただき、大阪府議会議員の方も同席してくださいました。

 給食用物資を選定する流れの一般物資は、物資展示・試食会を年に2回開催しており、その中から選定候補に上がった商品を試食。その後産地や食品添加物の有無・アレルゲン・衛生規格などの審議を行い、取扱業者に要望を伝えて改良の対応を依頼するそうです。

パンに関しては外国産小麦のグルテンの方が柔らかく焼き上がるとのことで、外国産が使用されたいますが、1割ほど国産小麦も配合されているそうです。

米に関しては安定的に1,000トン以上供給可能な銘柄を選定し、混入や偽装を防ぐため多品種米や古米は不可とされています。現時点で有機米の取り扱いは難しいそうです。品質管理・安全管理は徹底されていて、私たちの想像以上に厳しい審査基準を設けて供給されていました。

塩は精製塩を使用していますが、価格さえ合えば天日塩でも…というお話がありました。

 全体で共通して言えることは、大阪府全域に安定供給できる量を確保し、指定の基準に適合していて価格が合えば、自治体からのリクエストに対応しているそうです。「自治体の方から供給の強い要望があればケースバイケース対応が可能」と言われていました。

 面談終了後、学校貸出し用の食育用教材も見学させていただきました。その教材の種類の豊富さとクオリティの高さに驚き、触ったり写真を撮らせていただきました。

 今回の訪問を通して、学校給食会の方々が日々熱心に安全な給食を届けるため、奔走されていることを知り、ありがたい限りです。有機米の使用やオーガニック食材の導入まではハードルが高いかもしれませんが、各自治体の需要があれば個別にご対応くださるとのことなので、まずは調味料からでも自治体を通して取り組んでいけるのでは、と手応えを感じることができました。