お知らせ
【理事研修報告】雪が峰牧場
2022.1.19
高知県”初”の法人化で経営されている雪が峰牧場は200haのうち120haが放牧地、広大な産地で約130頭のジャージー牛を飼育しています。

牧場に到着すると先ず出迎えてくれたのが生後2か月から半年までの子牛たち、初めての私たちにも人懐っこく柵の近くまで近寄って来ました。これは、産まれた時から大切に育てられている証です。
生後半年から1年までは別のスペースへと移動するそうです。そして、1年たった頃に受精を経て妊娠、十月十日で出産する、人間と同じだそうです。
初産牛は受精卵を購入し人工授精をするそうです。妊娠が確認されると親牛たちと合流し山地での放牧生活が始まります。親牛は約70頭、分娩に備えて妊娠待ち(乾乳期)の牛が約50頭、雄牛が1頭で2年間 種牛としてがんばっているそうです。

搾乳は朝夕の2回、山地を歩き回った牛たちは牛舎へと戻り搾乳を終えると山地へ向かう牛たち。リーダー格の牛が先頭を歩き、同じ道を1日中 歩く…商品名の「牛の道」はまさに牛たちがつくった「道」からの命名だったんですね。
出産の立会いはなく出産もすべて牛任せ!搾乳に来ない牛がいれば、出産をしたことがわかる…産み終えると母牛は子牛から離れないので出産したことがわかるそうです。朝、夕 必ず搾乳に牛たちが牛舎へと戻ってくる中で、出産を終えて産まれたての子牛のそばを母牛が離れないのは野生に近い放牧ならではの習性だそうです。そして、出産場所は概ね決まっているそうです。

雪が峰牧場は、昭和45年に酪農をスタート、初めは街中で牧場をされていたそうですが、街中での限界をかんじて、産地へと移られたそうです。2代目である現社長の野村さんは、獣医師の資格があり月曜日から金曜日までは県の畜産試験場で働かれて週末の土・日曜日は牧場の仕事をされているそうです。
ジャージー牛はホルンスタインに比べ身体が小さく乳量が約3分の1、その上 山地酪農は牛がよく動き回り身が引き締まっているので乳量が少なくなるそうです。この貴重な牛乳は「牛の道」用にひまわり乳業へと出荷されるものと加工乳としてケーキやパン、クリームなどスイーツの材料として出荷されるとのことです。
「最近は需要が増えてスイーツ用の乳量が不足気味…ですが、コープ自然派さんへ出荷している乳量は大丈夫!」と言っていただきました。写真のタンクはひまわり乳業への専用タンクです。

24時間放牧の山地酪農ですが、牧草が少なくなる冬に向けて放牧地以外の圃場でイタリアンライグラスを育てて乾燥し餌の確保をしているそうです。生後6か月までの子牛には購入した餌を与えることもあるそうですが、生後6か月以降の牛たちの餌は牧場内でまかなえているそうです。
ミネラル補給には餌場の傍に塩を置いているそうですが自然の草はミネラルがたっぷりだし、赤土を食べているので充分にたりているそうです。また、牛乳の栄養成分に関しても1年を通して安定しているそうです。
日々の放牧から経産牛の妊娠、出産までも牛に任せての山地酪農ですが、牛の様子を見守りながら定期的な健康診断や出産後のケア、餌への配慮など 自然の生態系を大切にしながら、自然の恵みである牛乳を供給してくださっている雪が峰牧場の野村さんにあらためて感謝しました。
これだけ素晴らしいクオリティの高い牛乳であることを知り、ひまわり乳業の方に採算はとれますか?と尋ねたところ、「他ではこの値段ではかえませんよね、ぎりぎりですが採算は取れています」との返事をいただきました。牧場の方々はもちろん、供給を支えてくださっている業者の皆様にも心からありがたいと感じた研修でした。 ありがとうございます。





